2018/10/02

<実験>漆喰置物の強度 フク左衛門vs.水攻め実験ノート

まず始めにおことわりしておきます、が、
今回の記事はかなり長くなります。
お時間のある時にでも、2日目のカレーのように
読んで下さい。(?)

突然ですが、フク左衛門(←長女命名)、水に浸かる。の巻。
漆喰アートと水の関係性を検証する実験です。
興味ある人!(誰も手をあげない)

では、続けます。
私は思いました。
漆喰は吸水性が高い。でもどれ位?
どれ位吸って、どれくらい大丈夫なのか?と。

なので、フク左衛門には一週間、この瓶の水に浸かってもらう事にしました。
ちなみに開始時の体重は49g。

では、レッツ・スタート。
初日の水位は、フク左衛門のクチバシの丁度上、
大きい方の目のちょっと上という感じですね。
時計を置いたのは、毎日同じ位の時間に観測しようと思ったから
なのです、が、
実際は時間はバラバラです。

翌日は、ほぼ同じ時間に観測できました。
(実際は[その時]を、いまかいまかとカメラを構えて待っていた(照))
フク左衛門に変化は、少しありますね?
水位がクチバシのトップよりは下に、
大きい方の目は水から出ています。
1日で結構吸ったという事ですね。やりますね、左衛門。
ではサクサク進めましょう。
時間が大幅にずれましたね。たいした問題ではないです!(断言すな)
水位は……やはり、DAY2よりは少し減った感じがしますね。ね?
では次!
観測はどんどん写真で進めて行きます!
一週間ぶっとばしますよー!
もうすぐクチバシの下まで水位が下がりますね!
うーん、クチバシのギリギリのところか!?
大きな方の目はとっくの昔に丸見えですね。
ではLAST DAYいきましょ!
うーーーん、瓶が濁ってきていて、ハッキリとは見えないけど、
クチバシの先端位までは水位が下がったと考えてもいいかな?
つまり、クチバシ1本分、水位が下がった事になります。
では、水風呂に浸かりっぱなしだったフク左衛門氏を救助します。
体重は、
49gだったのが、65gへ増量。16g増量!
英字新聞なんか敷いて気取ってるワケじゃないですよ!
ただそこにあっただけで……(挙動不審)←いや、本当に。

では、どれ位もろい(柔らかい)のかの実験は、
【彫る】事で確認したいと思います。
目打ちでPlastartの【P】を彫りました。
感触は表面に若干のぬめり感、ふやけ感あり。
目打ちで彫るとスムーズに、キレイにクッキリ、Pの字が彫れました。

では次!
次は、乾燥作業に入ります!どれ位の期間で乾燥するのか徹底検証!
サクサク行きますよー!

直射日光の当たらない場所に設置して、一週間、体重測定をします。

さて、ここからは計測の数値のみの掲載になります。
嘘ついても何の得もないので、記載する数値をどうか信じてっ!!

では、
DAY1: 65g
DAY2: 60.9g
DAY3: 57g
DAY4: 52g
DAY5: 50g
DAY6: 50g
DAY7: 49g
DAY8: 49g
DAY9: 49g
DAY10: 49g

という計測結果でした。
途中、雨続きだったり台風があったりで空気中の湿気が多く
体重低下が滞っている日々もありましたが、
念には念を入れて10日間計測し続けた結果、
元の体重、49gに戻りました。
つまり、ちょうど一週間くらいでほとんど水分は蒸発したという感じですかね。
さて、ここで、今一度、目打ちでPlastartの【P】を彫ってみたいと思います。


上が、湯上り…ならぬ、水上がりすぐの【P】、
下が、体重が元どおりになった時の【P】、
全く違いますね。
下のPは、目打ちで彫りこもうとしても抵抗が強くて
中々彫り込む事が出来ませんでした。
彫っても彫ってもキュッキュッッという、
キーーーってなるような私の嫌いな音を立てるだけで、削れない。
精一杯やっての、コレでした。
乾燥したら硬化する、という一例です。
まあ、実験の環境が万全じゃないので、曖昧な検証ですけどね!!(いつもながら)
異論がある方は遠慮なくContactからメールをください。(出たContact)

さて、ここまで来て1つ問題が。
フク左衛門、ずっと水に浸かっていたせいで、
目の周りにごついサビが浮いています。
まあ、元々、このパーツ(目)はサビサビだったんですけどね。
古道具屋で買った、古い鋲だったので。
そのサビが周囲にこびりついたという感じですね。
そのサビを落としましょう。
細かいところは、目打ちや彫刻刀を使ってサビ部分をえぐっていく。
浮いたサビをブラシにかける。
ついでに水に浸かっていたせいで浮いてきた水分による変色部分も
スクレイパーで削いでみる。
削いでは、ハケやブラシで粉をはらう。の、繰り返し。
はい!!キレイになりました!

今回の実験でわかった事を整理整頓してみましょう。
その1)漆喰置物は一週間水に浸して、多少の刺激を与えても崩壊はしない
その2)簡単に字が彫れる位には柔らかくなる
その3)水位低下により水分吸収能力が実証された
その4)約1週間で吸水分をほぼ蒸発
その5)蒸発後は硬化が進行(完全乾燥ではない)。

わかりやすくまとめてみましょう。
漆喰置物を水に浸けまくると一週間位で若干フニャるけど
形はそのまま保ってて、次に一週間乾燥させるとまたガッシリリボーン!
でもだからって、プールや湯船に浸からせて遊ぶのはダメよ♡

と言ったところでしょうか。
今回のフク左衛門は、破壊の運命は免れました。おめでとう!フク左衛門。
いや、本当は迷ったんですよ、
何度か、金槌で叩きたい衝動と闘ったんですよ。強度の確認の為にね。
でも今回はそこまではしなくても、彫るという実に抽象的で主観的で
エビデンスに乏しい検証でほぼ強制的に納得していただく事にしました。

フク左衛門はこれから先も、Plastartの専属モデル2号として
働いてもらいましょう。
(ちなみに1号はフク美。いまだに良いかほり…)
では、長文(?)&大量写真にお付き合いいただきありがとうございました。
漆喰アートが水に強い!ってことだけ伝われば、実験した甲斐があるってもんです。

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