2018/10/18

作品、最後のお手入れ【お綺麗になっていただく】

Plastartの作品たち、だいぶ乾燥がすすみ、完成に近づいて参りました。
そこで、最後のお手入れ、【お綺麗になっていただく】を施す事に。


【お綺麗になっていただく】ってなんやねん。
そもそも、そのネーミング、どうやねん。
と思いますが、それは気にしないでください。
他に思い浮かばなかっただけです。
とりあえず文字通り、仕上げとして綺麗になっていただくのです。


例えばこのフクロウ、
クチバシ部分に漆喰が挟まって白くなっていますが…


それをひとつひとつ、目打ちなどを使ってこそぎ落としていく。
そういう地道な、いやしかしとても大事な、作業であります。


綺麗に仕上がっているはず(鼻息)!
と思って、ほぼほぼ乾燥済みの作品を見てみると…
……あ、アレ?予定とチガウ…という形に仕上がっているものも。
そういうのの成形のし直しなども施す訳です。


できる限り丁寧に凸凹などを取り除いていきます。
でもあんまりツルピカ系に仕上げると漆喰らしさがなくなるので
程よくザラっと感は残しています。



写真を撮っていた長女が、

作りすぎじゃない!?


と笑っていた、最後の【お綺麗になっていただく】を待機中の作品たち。
ふふっ…。甘いね。これはまだまだ、作品の一部なのだよ。


……フクロウ、多っ!



でも一個ずつ、丁寧に仕上げてみせるさっ……
……はいっ、ピンボケありがとう。


という訳でして、最後のお手入れ作業に入っております。
ご覧の通り、待機作品がてんこもりで、
長い道のりとなりそうですが、がんばりますよ。

だってさあー、これ、図工の授業じゃないやん?やん?
これ作りましょう〜って指示されて作ってるんじゃなくて、
自分の意志を持って、作ってる。
売れる・売れないがゴールじゃないし、
自己満足の為でも無い。
好きな事をしていて、それを惰性じゃなくて
義理チョコ感覚じゃなくて
ひとつひとつ本命で、
ひとつひとつの作品に語りかけながら(あ、心の中で。)
その作品のポテンシャルに磨きをかける作業を
とにかく楽しんでやってる。

多分だけどね、
この70億人が生息する地球で、
漆喰の作品のフクロウのクチバシにこびりついた漆喰を
丹念に落としてるのって、自分1人か、
2人か3人くらいだと思う。
いやあ〜…厳密に漆喰に限ったら、
しかもフクロウのクチバシとかに絞ったら、
1人に近いんじゃない?(語尾上げて)

もしかしたらスリジャヤワルダナプラコッテらへんに
いたりして。

まあ、量産型じゃないのは間違い無いと思うんだわ。
全部形違うしね。見事に違うしね。手作り感パネえし。
でも、だからこその丁寧感、心込め感、希少性、オリジナリティー、
それぞれの持つアイデンティティ、それぞれの個性、
人間のように、みんなちがってみんないい感、
にんげんだもの感、(にんげんではない)
そういうのが圧縮されて1つの作品が生まれるんだって思うと、
自分の手でその作業をしている事に誇りを感じるっていうか、
逆にありがとうって言いたい。作品たちに。
たずさわらせてくれて、ありがとうって。

これね、100均の粘土で同じ作品作ってたら、
そこまで思わない自信しかない。
100均の粘土をディスりたい訳ではないですよ。
あれはあれで、子ども達や大人達に娯楽を与えてくれるのだから。
何が言いたいって、
粘土とは到底違う、長い長い道のりと工夫と時間と労力をかけて出来上がる
漆喰という素材を使って出来上がった作品には
やっぱり思い入れがあってね…(涙)(肩プルプル)

そこまで思い入れがあると、
作品に入魂!されていると思うんですよ、
作り手である私の、熱い、熱過ぎる想いが。

漆喰にしか出せない雰囲気と、
私の熱過ぎる(若干重いとか言わないで)想いがあいまって仕上がる
独特なあたたかさ、やわらかさ、落ち着く感じ、ユニークさ、
そういうのが漆喰アートの魅力に繋がっていれば。
と、願う、今日この頃。

私は好きだ。漆喰アートが。


では本日はこの辺で。

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